「そういえばそろそろ1周年やな」
「………なにがですか?」
「出逢って」
「ああ、トラウマ」


アノアさんと俺


アノア、本名かどうかは知らん。身長は俺よりちょっと上、165cmと予想。
体重&スリーサイズも知らん、測ったこと無いだろうな。多分。

出逢ったのは1年前の冬休み、経緯等はアノアの言っていた通りにトラウマなので言いません。

出身は別の世界………、まぁ、異世界って事だ。生い立ちはえらい事になってる。
そこらへんは今度話す、あんときは死にかけた…。

………そんなとこだな、後は<かんばんむすめ>の<アノア>の項参照。
かなりのドS、しかし敬語はちゃんと話す、最近ハマっている事は全否定。

「そこの蜜柑、早く剥いてください」
「あ、はい」

言い忘れてた。俺と出逢ってからのアノアなんだけど、帰る場所が無いという事なので、家が共働きで忙しいという事を全面に押した説得でお母さんを丸め込み、住み込みのメイドということになっている。

「まだ解散しないんですか?」
「麻生に聞け」

まぁもろもろあって、休日の今日はこうやってミカンを食いながら(俺は剥きながら)、ニュースをぼーっと視ている。現在2時ちょい。

「このフリーアナウンサー、本当に意味をわかって言っているんですかね?」
「宮根に聞け」

アノアと出逢ってから本当にいろいろとあった(殆どアノア関係)。酷いことだらけだったけど、たまに良いこともあったな、そういうのもまた今度話すけど。


「そういえば」
アノアが急に話しかけてきた。
「出逢ってからそろそろ2年目ですか」
さっき似たような事言わなかったっけ?、俺
「うん、11月中旬に満1年な」
「出逢ってからいろいろありましたね…、まぁ、くだらない事ばかりですが」
俺が死にかけたのもアノアにとってはくだらない事、流石です。
「いろいろあったと言やあったな、死にかけたりとか投げられたりとかぶん殴られたりとか」
「これからもそうなると思いますけどね」
「なはははは…、そんときは頼むわ」
座右の銘は他力本願
「こちらこそ、それなりに頼みます」
「へーい」

とりあえずこんな関係はしばらく続くだろうな、それでも俺は満足やけどね。

「では」
「ん」
「早く蜜柑を持って来なさい」
「へいへいと」



そんなこんなで、今日はアノアとゆっくり過ごした………。

というのは嘘です、この後アノアの淹れたコーヒーにあたり腹を下した。
これがこの先続くんだろうな……。